筋膜アトラス完全攻略クイズ:第3章「深筋膜」編

第3章は、セラピストにとって最も重要といえる**「深筋膜(Deep Fascia)」**の正体に迫ります。筋肉の力を伝え、全身の動きをコーディネートするこの層の仕組みを理解しましょう!


【第1問】深筋膜の2つのタイプ

深筋膜は、その厚みや付着の仕方によって大きく2つのタイプに分類されます。以下の特徴に当てはまる名称を答えてください。

  1. 「〇〇膜」:大腿筋膜や胸腰筋膜のように、厚く、複数の筋肉をまたいで力を伝達する膜。
  2. 「〇〇膜」:大胸筋や三角筋の表面に強く結合し、個別の筋肉の形を定義する薄い膜。

【第2問】「合板(ベニヤ板)」のような構造

腱膜筋膜(深筋膜)は、コラーゲン線維の束が規則正しく並んだ層が重なってできています。隣り合う層同士の線維は、およそ何度の角度で交差しているでしょうか?

【第3問】滑走を生み出す「潤滑剤」

深筋膜の層と層の間、あるいは深筋膜と筋肉の間には、疎性結合組織とともに**「ある物質」**が豊富に含まれています。組織同士が滑らかに滑るために不可欠な、この物質の名前は何でしょうか?

【第4問】「筋膜〇〇」とは?

筋肉の線維が直接骨に付着するのではなく、**「深筋膜に向かって斜めに挿入したり、膜を裏打ちするように付着したりする構造」**のことを何と呼びますか?

【第5問】筋膜と「筋紡錘」の意外な関係

筋肉の長さを感知するセンサーである**「筋紡錘」**は、実は深筋膜の続きである「〇〇膜」の中に埋め込まれており、筋膜の張力の影響をダイレクトに受けます。〇〇に入る言葉は何でしょうか?

【第6問】「高密度化(Densification)」の定義

不動やpHの変化により、筋膜の間のヒアルロン酸が凝集してネバネバになり、滑走性が失われた状態を**「線維化(Fibrosis)」**と区別して何と呼びますか?

【第7問】固有受容感覚の司令塔

深筋膜(特に支帯など)には、神経終末が非常に豊富です。圧力を感知する「パチニ小体」や、**筋膜の伸張(ストレッチ)を感知する「〇〇小体」**などが存在しますが、〇〇に入る受容器名は何でしょうか?


【解答一覧】

  1. 1. 腱膜筋膜(Aponeurotic fascia)、2. 筋外膜(Epimysial fascia)
    • 解説: 腱膜筋膜は力を遠くへ伝え、筋外膜は個別の筋収縮を助けます。
  2. 75~80度
    • 解説: このように角度を変えて重なることで、あらゆる方向からの牽引力に対して強靭な抵抗力を発揮します。
  3. ヒアルロン酸(HA)
    • 解説: ヒアルロン酸がサラサラな「ゾル状態」を保つことで、筋膜はスムーズに滑走できます。
  4. 筋膜展開(または筋膜拡張部)
    • 解説: これにより、一つの筋肉の収縮が筋膜を通じて隣り合う関節や広範囲の部位に伝達されます。
  5. 筋周膜(Perimysium)
    • 解説: 筋膜が硬くなると筋紡錘が常に引っ張られ、脳は「筋肉が伸びている」と勘違いして過緊張を引き起こします。
  6. 高密度化(Densification)
    • 解説: 線維そのものが増える「線維化」とは違い、基質の粘性が増した状態を指します。これは適切な刺激や熱で改善可能です。
  7. ルフィニ小体
    • 解説: ルフィニ小体は筋膜の張力をモニターしており、姿勢制御に大きく関わっています。

出典:Carla Stecco 著『筋膜系の機能解剖アトラス』第3章

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