🟧 一言でいうと…
「MFRは筋線維の滑走改善、KTは表層の滑走改善に役立つ可能性がある!」
目的によって、アプローチ方法を正しく使い分けることが大切!
「もっと詳しく知りたい方は、以下の解説もご覧ください👇」
🧪 今回ご紹介する論文
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タイトル:筋膜治療後の効果検証:MFR vs キネシオテープ
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著者・年:九州理学療法士・作業療法士誌(2016)
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出典URL:https://www.jstage.jst.go.jp/article/kyushuptot/2016/0/2016_100/_article/-char/ja/
🔍 この論文のポイント
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✅ **MFR(筋膜リリース)**は、筋線維の滑走性に働きかける
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✅ **KT(キネシオテープ)**は、皮膚と筋膜の“表層滑走”に影響を与える
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✅ 筋厚や羽状角などの超音波計測で評価された客観的なデータあり
💡 わかりやすく解説すると?
この研究では、MFRとKTを健康な成人男性の大腿四頭筋に行い、超音波で筋肉の構造変化を計測しました。
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MFRでは羽状角が低下 → 筋繊維の滑走性アップの可能性
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KTでは筋厚が有意に減少 → 皮膚と筋膜の間の滑走性向上?
つまり、MFRは「筋肉内部」へ、KTは「皮膚・表層」へ効くという違いが見えてきました。
🧠 臨床経験や考察
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筋硬結や深部の滑走制限を訴える患者にはMFRが効果的
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慢性的な皮膚のつっぱり感や表層の違和感にはKTでアプローチしてみても良いかも
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動作前後の羽状角や筋厚の変化を見れると、施術の説得力が増すので、評価法として超音波を使えると◎
🏃♂️ セルフケア・活かし方
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セルフMFR用フォームローラーで筋線維の滑走性を高めることは、可動域やパフォーマンス改善に効果的
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表層の緊張には、KTテープを**「皮膚を持ち上げるように貼る」**と効果が期待できる
📝 まとめ
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MFRとKTはどちらも筋膜に作用するが、作用する深さと目的が異なる
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「筋肉の中を動かしたい」ならMFR、「皮膚との滑りを改善したい」ならKT
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同じ“筋膜”でも、使い分けることで施術効果が変わる
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