💡一言でいうと…
「スプリント動作における“筋膜の役割”に注目」!
「深筋膜が運動連鎖やバネ機構(弾性エネルギーの蓄積・放出)にどう関与しているか?」
こんな内容となっています!
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🧠 今回ご紹介する発表
生体内の知られざるバネとその役割―深筋膜に注目して
▶︎ 日本スプリント学会 第34回大会(2023年12月9–10日、同志社大学 京都)
発表者:大塚俊氏(愛知医科大学)sprintresearch.com+2miraikan.jst.go.jp+2kaken.nii.ac.jp+2kaken.nii.ac.jp
浅筋膜ではなく、**深筋膜(deep fascia)**を“生体内のバネ”として捉え、その構造・可塑性・機能を再考した斬新なアプローチです。
💡 発表からわかった3つのポイント
① 深筋膜は身体にとって「伸縮性のあるバネ」
深筋膜は、ただ筋肉を包む膜ではなく、身体運動の安定性・効率性の鍵となる弾性構造と位置づけられています。運動や加齢に伴い、その厚さや硬さが調節可能であり、「身体のバネ構造」として機能している点に注目が集まっていますkaken.nii.ac.jp。
② 部位差と適応性が明らかに
愛知医科大学チームの研究では、超音波による深筋膜の厚さ測定と、MyotonPROなどの機器による剛性測定を実施。加齢や運動習慣により筋膜は厚く硬くなる傾向にあり、性差や部位差も確認されています。また、マウス・ラットの不活動モデルでも可塑的な変化が示唆されましたkaken.nii.ac.jp。
③ 「筋膜ネットワーク」で全身がつながる
特定区画に存在する深筋膜が、他区画や筋群と滑走性や張力を介して相互作用しており、運動時の効率や安定性に影響を与えている可能性が示唆されました。つまり、筋膜は“筋連結体”として、全身をつなぐ構造体なのです。
✍️ まとめ
深筋膜はまさに、生体内に隠された“バネ”構造でした。
構造と機能が可変な筋膜を理解することで:
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トレーニングの安定性が高まる
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リハビリの効果が向上する
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加齢に負けない身体づくりができる
など、多方面への応用が期待されます。
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