第5章では、私たちの体の中心部、**「胸部と腹部」**を扱います。ここには全身で最も発達した浅筋膜(スカルパ筋膜)や、呼吸・体幹の動きを支える複雑な深筋膜の層構造が登場します。
【第1問】腹部の浅筋膜の「別名」
腹部の下部において、非常に明確な白い層として観察される、厚く丈夫な浅筋膜のことを、歴史的な解剖学者の名をとって**「〇〇〇〇筋膜」**と呼びます。
【第2問】胸部と腹部の「厚み」の違い
浅筋膜の厚みを比較したとき、一般的に**「胸部」と「腹部」**ではどちらの方がより厚く、発達しているでしょうか?
【第3問】乳房を支える「筋膜の吊り紐」
乳腺の周囲にある浅筋膜の線維中隔は、皮膚と深層を繋いで乳房の形を維持しています。この構造を**「〇〇〇〇靭帯」**と呼びます。
【第4問】体幹の深筋膜は何層構造?
四肢(腕や脚)の深筋膜は1枚の膜ですが、体幹(胸部・腹部)の深筋膜は、筋肉の重なりに合わせて何層の層板で構成されているでしょうか?
【第5問】大胸筋を包む「胸筋筋膜」の役割
胸の表面を覆う「胸筋筋膜」は、腕の方へ行くと何という筋膜に連続して、腕を動かす力を伝達するでしょうか?
【第6問】「鎖骨胸筋筋膜」が包む2つの筋肉
胸部の深筋膜の中間層である「鎖骨胸筋筋膜」は、2つの筋肉を包み込んで保護しています。1つは小胸筋ですが、もう1つは何という筋肉でしょうか?
【第7問】正中線上の「合流地点」
腹部の3つの筋膜層(外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋の筋膜)は、体の真ん中で合流して1つの強い線維帯を形成します。この場所を何と呼びますか?
【解答一覧】
- スカルパ筋膜
- 解説: 腹部の浅筋膜は非常に弾力性に富み、特に下腹部で厚くなります。外科手術において皮膚を再付着させる際の重要な層となります。
- 腹部
- 解説: 胸部の浅筋膜は非常に薄く、下にある筋肉に密着していますが、腹部では脂肪層の間にしっかりとしたスカルパ筋膜が発達しています。
- クーパー靭帯
- 解説: 正確には浅筋膜の線維中隔のことです。加齢や肥満でこの靭帯が伸張されると、乳房の下垂(垂れ)の原因になります。
- 3層構造
- 解説: 浅層、中間層、深層の3つの層に分かれ、それぞれが異なる筋肉(外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋など)を包んでいます。
- 上腕筋膜
- 解説: 胸筋筋膜は大胸筋の収縮を上腕筋膜へ伝え、腕を閉じる動き(内転)や前へ出す動きを助けます。
- 鎖骨下筋
- 解説: 鎖骨胸筋筋膜は鎖骨から始まり、鎖骨下筋と小胸筋を包んだあと、腋窩(脇の下)の懸垂靭帯へと続きます。
- 白線(はくせん)
- 解説: 左右の筋膜が中央で編み込まれるように融合したラインです。ここが弱くなると「腹直筋離開」などが起こることもあります。
出典:Carla Stecco 著『筋膜系の機能解剖アトラス』第5章

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