🟧 一言でいうと…
「超音波ガイド下では、筋膜リリースが深部筋膜と筋組織の滑走性と柔軟性を温熱より効果的に改善する可能性がある!」
「もっと詳しく知りたい方は、以下の解説もご覧ください👇」
🧪 今回ご紹介する論文
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タイトル:超音波診断装置による筋膜リリースと温熱療法の治療効果の比較
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著者・年:市川和奈ほか(2012)
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出典URL:J‑Stage抄録 ndlsearch.ndl.go.jp+3jstage.jst.go.jp+3ndlsearch.ndl.go.jp+3
🔍 この論文のポイント
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✅ 深部筋膜の滑走距離が筋膜リリースで有意改善
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✅ RTE(リアルタイムエラストグラフィ)ではMFRのみ柔軟性が増加
💡 わかりやすく解説すると?
この研究では、太ももの外側筋に対して、
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MFR:4分間の筋膜リリース
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温熱療法:ホットパックを10分・20分適用
結果、筋膜リリースはホットパックと比較して、深層まで柔らかく滑りやすくなったという結果でした。
🧠 臨床経験や考察
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深層の筋膜に働きかけるには、手で触れて直接アプローチするMFRの方が有効
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温熱は「表面のリラックス」には使えるが、深部まで届かないことをクライアントへ説明できる
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エコーやリアルタイムエラストグラフィの導入が難しくとも、「深い滑走への意識」が施術設計に活きる
🏃♂️ セルフケア・活かし方
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家庭ではフォームローラーを用いたゆっくり圧迫が代用として有効
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温熱ケアは、翌日に備えたリカバリータイムに活用するのが適している
📝 まとめ
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MFRは、深部の滑走性・柔軟性を即時に改善できるエビデンスあり
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温熱療法は浅い層にしか作用せず、深層への導入には不十分
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「深くほぐす」→MFR、「表面をリラックス」→温熱、と使い分けるのが筋膜ケアのカギ
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