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✅ 概論
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皮下組織の層構造に関しては見解が分かれるが、近年の研究では以下のような分類が一般的:
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SAT(浅脂肪組織)
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浅筋膜(superficial fascia)
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DAT(深脂肪組織)
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🟨 構造と機能
◾ 浅脂肪組織(SAT)
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大きな脂肪小葉で構成、線維中隔により区画化。
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分布:体幹で均一、下肢 > 上肢。
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含有物:汗腺、毛包、パチニ小体。
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機械的保護と熱絶縁に寄与。
◾ 深脂肪組織(DAT)
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SATより構造が緩く、斜めに走る線維中隔が特徴。
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可動層として機能し、筋骨格運動を分離する。
◾ 浅筋膜
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緩やかに混交したコラーゲン線維と弾性線維からなる。
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皮膚(SAT)と深筋膜(深層構造)を結合する線維中隔(浅皮膚支帯・深皮膚支帯)によって固定。
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一部では特殊な区画を形成し、特に皮下静脈やリンパ管周囲で顕著。
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神経豊富で、感覚伝達や滑走性に関与。
🟩 発達過程(胎児〜新生児)
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5か月:浅筋膜様の線維層が出現。
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6か月:浅筋膜が明瞭になり、小葉分化が進行。
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8か月以降:SATの構造が安定し、皮膚支帯が形成される。
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新生児のSATは脂肪に富むが、構造は成人より柔らかい。
🟦 機械的行動
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SAT + 浅筋膜 + 皮膚:一体化されたソリッド構造。外力から身体を保護。
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DAT:下層での滑走層として、筋と筋膜の動的分離を担う。
🟥 機能別役割まとめ
| 層 | 主な機能 |
|---|---|
| SAT | 機械的保護、感覚伝達、熱保持、脂肪貯蔵 |
| 浅筋膜 | 体温調節、リンパ流・静脈循環サポート、皮膚認知 |
| DAT | 可動性の確保、筋骨格間の滑走性 |
🔹 特殊構造
◾ 付着の縦走線・横走線
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縦走付着:白線や帽状腱膜など、正中線に多い。
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横走付着:関節周囲に集中し、皮膚を深層にしっかりと固定。
◾ 皮下滑液包(皮下包)
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DAT内にあり、浅筋膜と深筋膜の融合部で形成される。
🧠 神経・血管・感覚受容器
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SATと浅筋膜に存在:
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ルフィニ小体:伸張感知(筋膜の張力認識)
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パチニ小体:圧刺激に反応
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皮下血管系:浅筋膜を通って分布し、静脈・リンパ還流に寄与。

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