🦵「下肢の筋膜」
🧊浅筋膜(Superficial Fascia)
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皮下脂肪(SAT)+繊維層(DAT)
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表在性の神経・血管はこの層を通る
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関節周囲、脛骨稜上、足関節では薄い
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踵部には踵脂肪体 → 足底の衝撃吸収装置
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DATは膝・足関節・脛骨稜で減少 → 骨標識が触知しやすい
🧵深筋膜(Deep Fascia)
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筋群を包む線維性の強靭な膜
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大腿・下腿・足部をユニットで包囲
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上では腹部・殿部筋膜と連続
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下では骨膜・支帯・筋間中隔と癒合
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疎性結合組織(ヒアルロン酸豊富)により筋肉との滑走が可能
🍑臀部筋膜
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大殿筋と大腿筋膜張筋を包む
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浅層:胸腰筋膜後層と連続
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深層:腸骨稜に付着
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遠位で腸脛靱帯(ITT)と融合
🧭中殿筋・梨状筋・閉鎖筋膜
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中殿筋筋膜 → ITTや大腿骨骨膜に続く
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梨状筋筋膜 → 小殿筋を包み腸骨骨膜へ
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閉鎖筋膜 → 内閉鎖筋〜双子筋〜大腿方形筋にかけて連続
🏹腸骨恥骨筋膜(Iliopubic Fascia)
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腸腰筋と恥骨筋を包む筋膜
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大腿鞘後壁を形成
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小転子まで続き、大腿筋膜へと融合
⚙️大腿筋膜・腸脛靱帯(Fascia Lata / ITT)
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大腿の「強靭な鞘」
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外側最厚 → ITTで強化(大殿筋・TFLと連結)
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内側は薄い
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筋間中隔:外側(強)、内側(薄)+中間
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神経支配:前=大腿神経、後=坐骨神経、内=閉鎖神経
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**内転筋管(ハンター管)**形成
🦵下腿筋膜(Crural Fascia)
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大腿筋膜と足背筋膜へ連続
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起始:腸骨稜〜脛骨顆〜腓骨頭〜顆部骨膜
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補強:大腿二頭筋・内転筋群の腱線維など
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支帯:
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上伸筋支帯(横走線維、脛骨前に付着)
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下伸筋支帯(Y字型)
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屈筋支帯(足根管形成)
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腓骨筋支帯(長・短腓骨筋腱保持)
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🦶足部の筋膜
✅足背筋膜
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足背腱(長趾・長母趾伸筋)を包む
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母趾・小趾の外転筋へと続く
✅骨間筋筋膜
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中足骨・靱帯・周囲筋膜から派生
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背側&底側骨間筋 → 協調して動くユニット形成
✅足底筋膜(Plantar Fascia)
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高密度コラーゲンで構成
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浅層(縦走)+深層(横走)
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構成:内側・中央(最も厚い)・外側
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各部位:母趾・小趾の筋を覆う
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アキレス腱と連続、内側縦アーチを支持
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