筋膜リリースで“動き始めが速くなる”?反応時間に注目した筋膜研究

🟧 一言でいうと…
「MFRは可動域を広げるだけでなく、“反応時間”も短縮し、動きのスムーズさに寄与する可能性がある!」


「もっと詳しく知りたい方は、以下の解説もご覧ください👇」


🧪 今回ご紹介する論文

  • タイトル:Effects of Myofascial Release and Stretching Technique on Range of Motion and Reaction Time

  • 著者・年:Kuruma et al.(2013)

 


🔍 この論文のポイント

  • ✅ 筋膜リリース(大腿四頭筋・ハムストリング)とストレッチは、能動・受動可動域の拡大に有効

  • 筋の硬さは変わらず → 柔らかさの構造変化は確認できず

  • ✅筋膜リリースでは、 premotor time(反応前時間)が短縮し、反応時間も有意に改善された

 


💡 わかりやすく解説すると?
骨盤まわりの筋膜をほぐす筋膜リリースは、ストレッチと同等に関節が動きやすくなるだけではなく、脳から筋肉への信号の伝達が速くなる(premotor time短縮)。つまり「動き始め」がスムーズになり、身体反応が機敏になります。


🧠 臨床経験や考察

  • スポーツや高齢者リハビリで「すぐ動き始められる身体にしたい」場合、筋膜リリースは有効

  • 準備運動としては、ストレッチよりも筋膜リリースの方が有効な可能性

  • 筋膜ケアを“動きの準備”として位置づけると、実践の意義が広がる

 


🏃‍♂️ セルフケア・活かし方

  • 朝起きた時や運動前に、太もも前後をフォームローラーで1分ずつゆっくり転がすことで、反応性が上がる可能性あり

  • ストレッチとの組み合わせで、動作の準備としての効果持続も期待できる

 


📝 まとめ

  • MFRは柔軟性だけでなく、「反応までの時間」を短縮する効果があり、

  • 動きのスムーズさや運動パフォーマンスの改善に繋がる可能性あり、

  • 筋膜ケアを単なるストレッチ以上の“動きの準備”として位置づける考え方が役立つ。

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